浜田市における12月定例会議では、浜田開府400年に伴う多くの施策や地域振興についての質疑が交わされた。
会議の中で議員から質問があったのは、まず浜田開府400年に実施された事業だ。布施議員は、このプロジェクトの効果や今後の取り組みを問うた。
市長の久保田章市は、行事の数々が地域の交流人口を増加させたことを強調し、「文化の再認識と次世代への継承」を鍵にした施策を今後も進める旨を述べた。特に、4月の春まつりや記念式典などには全国から多くの人々が訪れ、この施策が地域経済に寄与していると述べている。
次に、石見神楽の取り組みについての質疑に矛先が向けられた。布施議員は、スピード感の欠如を指摘し、石見神楽を盛り上げる取り組みが十分でないという懸念を表明した。これに対し、高橋拓也財務部長は、神楽の魅力を引き出すためのリニューアルを進めていると応じ、地域振興の観点からも引き続き取り組む姿勢を見せた。
上下水道・汚水処理事業に関しても、川上幾雄議員からの具体的な質問が多く、特に老朽化管路の更新に向けた予算とスケジュールが重点的に取り上げられた。上下水道部長は、現在6億5,000万円をかけて市街地の配水管更新事業を進行中であり、将来的にはより積極的に予算を投入する必要性を説明した。
同様に、認知症と徘徊に関する施策も熱心に議論された。市の健康福祉部長は、罹患する高齢者の支援を強化するため、近隣の地域とナッジをかけた支援ネットワークの構築を提案した。
議会では、地域主体の獣害対策についても言及された。串崎利行議員は、農業を支えるための施策を強化し、地域の活性化を図るよう求めた。地域で連携し、おたがいさま活動の充実が進むとの期待が寄せられた。
浜田市は、今後の災害対策や農業振興施策として市民の期待に応えるため、積極的なアプローチが求められる。各議員は、前向きな意見を示しつつ、具体的な施策の実施を催促している。