令和4年3月2日、湖南市議会において各議員が施政方針と予算編成方針について質疑を行った。議会では新型コロナウイルス感染症への対応、地域経済の復興、防災計画の重要性が強調された。
議長の菅沼利紀氏は冒頭の挨拶で、世界の平和の情勢を懸念しつつ、地元の平穏を強調した。新型コロナウイルスの影響で行動制約が続く状況において、感染症対策を講じつつ、地域の活性化や市民の健康を守る重要性について認識を強める必要があることを述べた。
続いて行われた代表質疑では、中土翔太議員が新型コロナウイルスのワクチン接種について質問し、特に小児への接種について市の見解を求めた。生田邦夫市長はワクチン接種のスケジュールを説明し、特に年齢別のリスクとベネフィットについて慎重に情報提供する必要性を語った。
また、地域の活性化策として、湖南市の特産品の活用や地域魅力の発信が挙げられ、観光客を惹きつけるための取り組みが重要であると指摘された。具体的には、観光スポットを結ぶ周遊観光の推進や、地域の特徴を生かした体験活動の実施が今後の課題とされた。
一方、経済支援策についても触れられ、特に中小企業への支援措置や困窮家庭への施策が求められた。新型コロナウイルスに起因する経済的打撃を乗り越えるため、地域住民が多様な方法で協力し合うことの重要性が強調された。特に、障害者やひとり親家庭への支援が求められており、これらの施策が地域全体の福祉向上につながるとの意見も出された。
さらに、ウツクシマツ自生地の保全において、今回の議会での議論が地域環境への理解を深める契機になるとの期待の声がある。これにより、地域の皆様が自らの手で自然を守る活動を進めるための基盤づくりが期待される。