令和6年3月6日、甲賀市議会において、児童の健全育成や教育環境の充実、またイノシシによる鳥獣害対策などが主な議題とされ、出席議員から大変活発な意見が交わされました。
まず、放課後児童クラブについての議論が行われました。こども政策部長によると、令和6年度の利用見込み児童数は1,320人で、待機児童は発生しないとの見込みが示されました。また、学校施設の利用を進めているとして、特に余裕教室や地域の力を借りた活動が重要視されています。
次に、イノシシによる農作物の被害についての議論も展開されました。産業経済部長は、近年、イノシシの生息数は横ばいであるとしながらも、住民からの被害報告が減らない理由について分析しました。地域における鳥獣防除や捕獲活動への取り組みが強調され、防護柵の設置や地域勉強会の開催が進められていることも報告されました。
また、神君甲賀伊賀越えの観光活用に関するアイデアも出され、家康の逃避行にまつわる歴史が観光資源としての可能性を秘めているとの意見が交わされました。特に、甲賀市に点在する文化財や自然を活用して新たな観光ルートを設定することが、地域活性化につながるとの考えが示されました。
さらに、飲食やアクティビティなど様々な観光体験が需要を求められている中で、地域の農産物を生かした新たな特産品開発が期待されています。参加者からは兵庫県の取り組みなど、他県の成功事例に倣って積極的な施策を提案する声が上がりました。
今後においては、教育や農業、観光とそれぞれの分野での連携が必要であり、地域資源を大切にしながら持続可能な社会の構築を目指すべきとの強い意見が見受けられ、これを受けた具体的な施策の検討が期待されています。政策の進捗が地域の方々にも伝わり、地域全体の理解と協力が得られるような情報発信が重要な課題となっています。議会では特に市民との関わりを重要視した取り組みが求められ、政策提案がなされる中、引き続き注視されるべき状況です。