令和元年9月12日に開催された湖南市議会では、市営墓地の樹木葬の導入に関する議論が行われた。
議員からは、市営墓地の総区画と空き区画に関する問い合わせがあり、笹ケ谷霊園の4平方メートル区画は889区画中14区画が空きとして残っており、6平方メートル区画は36区画であることが報告された。また、旧石部町地域の五つの市営墓地についても、総区画数が590区画と確認された。最も多くの区画を占めるのは、笹ケ谷霊園であり、その管理状況について触れられた。
今後は、地域の住民ニーズを反映した新たな区画の設置が求められており、特に樹木葬と合葬墓、納骨堂の導入についても検討する必要があるとの意見があった。市の方針としては、現在の空き区画数が少ない中で、新たに造成を行い、永代使用料を新たに得ることができれば、持続可能な経営が可能となる。この点については、市側も前向きに検討する姿勢を示した。
一方、地域支え合い活動における民生委員や健康推進員の役割にも議論が及び、彼らの負担を軽減しながら地域福祉の推進に努めるべきという意見が出た。特に、民生委員の再任状況に関しては約47名が再任され、新任22名を見込んでいる状況にあることが説明された。これに対し、地域からの信任を得ている現場の声を地域運営組織に生かすよう、より一層の努力が必要とされている。
また、市職員の人事制度についても質問があり、特に年齢要件や経験者採用について議論が行われた。民間企業と比較して高い年齢制限設定については、他市と比較しても20代後半からの採用が主流であることが確認された。湖南市も技術者不足やその競争を意識し、柔軟な採用方針が望まれるという結論が導かれた。