令和元年11月5日、湖南市議会臨時会が開会された。
主要な議題として、議案第85号および議案第86号が審議された。これらの議案は市長の提出によるもので、重要な条例の制定を目的としている。
議案第85号では、市長および副市長の給料月額をそれぞれ10%および8%減額する特例に関するものであり、これは元幹部職員の逮捕と有罪判決を受けたものである。市長の谷畑英吾氏は、「市民の信頼を取り戻すために必要な措置であり、内部統制体制の確立を進める」と述べた。
さらに、議案第86号は、湖南市の福祉医療費助成条例の一部改正を提案している。これにより小中学生の通院にかかる医療費が助成対象になるなど、新たな助成規定が見直されている。福祉教育常任委員長の立入善治氏は、助成要件について市民への周知も強化する方針を説明した。
また、議案第49号に関連して、保育園の設置条例の改正議案も浮上しており、親たちが公立保育園の必要性を強調する中、これは注目された。松井圭子議員は反対意見を表明し、「公立保育園の縮小が市民の声に応えられない恐れがある」とし、その現状を危惧した。
議会運営委員会における他の議案の審議も進行している。加えて、議長の松原栄樹議員が辞職し、新たに加藤貞一郎議員が議長に選出される場面もあった。
最後に、議案第87号、監査委員の選任に関する同意が全会一致で承認された。このように、湖南市議会では多岐にわたる重要案件が協議され、市民生活に大きな影響を与える決定が下されている。