令和4年3月23日、湖南市議会は定例会を開催し、多数の議案を審議した。中でも、「シルバー人材センターの安定的な事業運営に対する支援を求める意見書」が大きな注目を集めた。新たに導入されるインボイス制度により、センターの運営に支障が出ると懸念されており、議員らはその対策を強く求める意見を共有した。
請願内容に対する産業経済常任委員長である堀田繁樹氏は、インボイス制度が実施されることで、多くの高齢者が参加するシルバー人材センターの負担が増し、実質的な運営の継続が危ぶまれる状況を説明した。消費税の適用外とするための具体的な措置が求められ、全会一致で意見書が採択された。
議案においては、湖南市の事務分掌条例や職員定数条例の改正も議題に上がった。常任委員長は、これらの改正が市の業務効率化につながると主張し、会議は進行した。
また、健康関連の議題として「湖南市国民健康保険税条例の改正」も審議された。これにより、地域の高齢者の医療を支える制度の改正が求められ、多くの意見が出されている。福祉教育常任委員長である松井圭子氏は、地域包括支援センターの役割を強調し、支援体制の強化を呼びかけた。
議会では、今後の地域振興や市民サービス向上に向けた議論が続き、効果的な施策の実行に期待が寄せられている。議員らは、自らの住民への責任を再認識し、これからの地域の発展に向けた意見交換を重ねていくとの意見が多かった。様々な議論を経て、提出された膨大な議案がすべて可決され、市は新年度に向けた準備が急がれる状況となった。