令和2年3月4日、湖南市議会において産前産後サポート事業や多胎児育児支援、行きたくなる図書館構想などについての質疑が行われた。特に、乳児や妊産婦の心身のケアの重要性が強調され、産後ケアの新たな助成が期待されている。
市では、妊娠届出における母子健康手帳の交付時に、心配事の聞き取りを行っている。妊婦訪問においては、個々の状況に応じた支援プランを立て、心身の健康管理を図っている。さらに、産後ケア事業の利用状況は徐々に増加傾向にあり、サポートが効果を上げているとのことである。特に、育児に対する不安感を軽減するための取り組みが求められる。
次に、多胎児育児に対する支援が説明された。湖南市では多胎妊婦を対象とした制度が整備されており、育児支援や相談業務が行われている。しかし、経済的支援やピアサポートの活動については未だ充実しておらず、さらなる引き上げが期待されている。出産後の育児支援にも配慮が必要とされており、多胎児育児のための家庭支援の強化が課題である。
また、図書館構想については、湖南市独自の魅力ある図書館を目指すためのグランドデザインが検討されている。ボランティア活動を通じて市民参加を促し、誰もが利用しやすい図書館づくりが模索されている。他市の事例や先進的な取り組みから学ぶ姿勢が見受けられ、市民の読書活動を推進し、子どもたちが「行きたくなる図書館」を作るための工夫が試みられている。
最後に、公共施設や地域循環型エネルギーの取り組みが紹介され、地域住民が安心して暮らせる地域づくりが改めて強調された。特に、電力の自給を目指すための施策や脱プラスチックの推進についても新たな取り組みが求められ、行政が市民との連携をさらに強化していく必要性が挙げられた。