令和3年3月定例会が、午前9時から湖南市議会で始まった。議長の挨拶に続き、新型コロナウイルスの影響を受けた市民生活への配慮が求められた。議事日程では、会議録署名議員の指名を行った後、様々な議案を審議する流れとなっている。
まず注目されたのは、「議案第113号湖南市間伐材利用体験施設設置条例を廃止する条例の撤回について」である。市長の生田邦夫氏は、撤回理由を述べた中で、間伐材利用体験施設を一体運用することが望ましいとした。議会は異議なしと認め、撤回を承認した。
次に、令和3年度の一般会計予算、議案第21号についても訂正が求められた。市長が説明したところによれば、約173万円の訂正を必要とする4か所で金額の誤りがあった。総額は変わらないが、見直しが行われたことは議員の間でも議論された。
また、各部門の予算に対する質疑が行われ、その中で特に新型コロナウイルス対応については、質疑の中心として取り上げられた。反対意見としては、ワクチン接種の遅れや,公共施設の運用見直しへの懸念もあった。
その後、介護保険関連の議案では、松井圭子議員が介護保険料の上昇を指摘し、住民に優しい施策が求められることを訴えた。さらに、議員間では、給食センターの修理に関しても意見が交わされ、過去の教訓や費用の妥当性に係る指摘などがあった。
さらに、安全対策や財政運用の適正化など多岐にわたる質疑が行われた。議案の採決結果は実質的に全て賛成多数で可決され、議会は重要な議案について確実に進めていく姿勢を示した。