令和２年３月３日、湖南市議会定例会において、谷畑 英吾市長は施政方針を発表しました。新型コロナウイルスの流行や、東京オリンピック・パラリンピックを控える中、今後の市の対応について説明がありました。
新型コロナウイルスについては、市民の健康と安全を最優先に考えた措置を取るとし、学校の臨時休業や市内の衛生管理を強化する方針が示されました。市長は、「危機的な状況を乗り越えるためには、自助、共助、公助の連携が重要である」と強調しました。
また、施政方針では、湖南市が進める福祉医療政策についても触れました。特に、子どもたちの医療費助成については、入院にとどまらず、通院に関しても段階的に拡大する意向が表明されています。これは、保護者の経済負担を軽減し、安心して子育てできる環境を整えるためのものであります。
施政方針では、「きらめき・ときめき・元気創生総合戦略」の計画期間を延長し、地域の活性化と市民の生活の向上を目指す取り組みが継続されることが明らかになりました。特に、地域ごとの特性に応じた施策や、地域活動との連携が重要視されています。市民の生活を支え、貧困層の支援にも取り組んでいく方針が示されました。特に、地域の人々との結びつきをさらに強めていくことが求められています。
また、多文化共生の推進についても、外国人市民へのサポート体制を整備し、地域の多様性を尊重しながら共生社会の実現を目指すことが述べられました。これにより、市民全体が安心して暮らせる環境を提供することが期待されています。
今後の課題として、湘南地区における災害対策も含まれており、河川の氾濫や土砂崩れへの備えが特に強調されました。市長は、「市民の命を守るため、引き続き粘り強く取り組んでいく」と述べています。