令和6年3月19日、吉見町議会が定例会を開催し、議案や請願の審議が行われた。議案第20号から第25号までの各議案に関して、各委員長による報告がなされた後、質疑や討論が続いた。特に、大きな関心を集めたのは3月18日に報告された請願第2号で、脱炭素と再生可能エネルギーへの転換を求める内容であった。「現状の日本の電源構成において、化石燃料や原子力発電の比率を減らす必要があり、2035年までに再生可能エネルギーの比率を80%以上にすることは重要である。」と、請願の趣旨を支持する意見も多く寄せられた。
また、吉見町の一般会計予算に関連する資料では、再生整備事業に関する国の交付金が1億9千万円に達するとされ、これに伴う歳入歳出予算が補正されることも報告された。しかし、一部には予算の使途が適切であるのか疑問視する意見もあり、委員会での更なる審議が求められた。例えば、フレンドシップ・ハイツよしみに対する国の補助金に関連して、「資金の流れとそれに伴うリスクをどう管理するのか」といった質問も投げかけられ、町行政の透明性確保が求められた。
議案第20号の予算案は、最終的に原案の通り可決したが、請願第1号に関しては不採択となった。請願第1号では、学校給食の充実に関する要望が含まれており、その内容についても活発な議論が繰り広げられた。町民や教育関係者の意見を反映した形での給食業務の見直しが必要であるとの指摘もあり、今後の監視が必要とされる。
議案第38号に至っては、フレンドシップ・ハイツよしみの再生整備に関連し、歳入歳出予算が国からの補助を受ける形で進んでいることが強調された。「この取り組みが将来にわたる町の発展に寄与することを期待したい。」と担当課長が述べ、議会内での合意形成が重要である点を強調した。