令和4年6月吉見町議会定例会が開催され、多くの議案が上程され、審議が行われた。特に、議案第30号については2022年度補正予算であり、住民税非課税世帯への臨時特別給付金など重要な内容が含まれている。
町長は冒頭、臨時予算の主な内容について詳述し、新型コロナウイルスの影響を受けている世帯に対する支援策が強調された。具体的には、住民税が非課税である世帯には一律10万円の給付金が支給される。これにより、約200世帯が対象となる見込みである。この支援は、生活の安定を図る上で重要な位置付けとされている。
議案第25号では、国民健康保険税条例の一部改正が審議され、課税限度額の引き上げが提案された。税務会計課長の山中洋子氏は、他の市町村の状況についても言及し、県内の29市町村が限度額を引き上げたことを紹介した。これに対して、賛成意見とともに反対意見もあり、特に住民からの反発が強まった。日本共産党を代表して、齊藤嘉宏議員は健康保険税の引き上げが貧困世帯に及ぼす影響について強調した。
議案第28号のひとり親家庭等の医療費支給に関する条例改正案についても、福祉の視点から重要な意義があるとの認識が広まっている。この改正により、医療費支給の範囲が埼玉県内の医療機関に拡大されることが期待されており、地域住民の声をより反映させた政策であると評価されている。
議会の最後には、フレンドシップ・ハイツよしみの維持管理に関する700万円の予算措置が可決されたこともあり、町長は今後この施設の再生に向けた行動を強調した。議員たちの間では、フレンドシップの再生が町の発展に寄与するとの期待が寄せられている。