吉見町議会では、令和5年3月の定例会において、高齢者施策や子育て支援が中心議題となった。特に高齢者の交通事故が頻発していることから、町が免許返納を促進するための施策に注目が集まった。
高齢者が自ら運転を控えやすくするために、デマンド交通の利用促進が提案された。デマンド交通は、利用者のニーズに応じて運行される公共交通であり、特に高齢者や障がい者にとって貴重な移動手段である。今年度のデマンド交通は2台体制で運行されており、今後の拡充が期待されている。
さらに、フレンドシップ・ハイツよしみについては、地域プロジェクトマネージャーを含むチームが再生に向けた検討を進めている。施設の再生案として、宿泊機能を活かした地域活性化の方策が模索されている。また、租税措置を用いて、寄付金を活用した支援策の策定が望まれている。この取り組みは、町を生活の場として選んでもらうために、重要な役割を果たすと期待される。
さらに、低迷する出生率や、地域の住民が抱えるさまざまな課題を克服するためにも、町全体で包括的な対応策が求められている。特に近隣自治体の成功事例を参考にした施策の導入が、吉見町での子育て支援において重要な鍵となるだろう。実施策については、町民のニーズに基づいた検討が必要であり、教育長や関係する課での協議を進めていくことが予想されている。