令和2年6月10日に開催された吉見町議会定例会では、新型コロナウイルス感染症対策を考慮した避難所の運営方法について議論が行われた。
最初に、町長は災害時における危険な場所からの早急な避難を促すことが最優先であると強調した。また、感染予防対策を取り入れた避難所の開設が必要だと述べ、具体的な手順や方策の整備を指示した。
秋山 真美議員は、新型コロナウイルスの影響下でも避難所を利用する際の感染防止策が急務であると提起した。特に、避難所内でのトイレの使用が高リスクであるため、基本的な感染症対策の徹底が求められる。この中で、町が準備している段ボールベッドの使用や間仕切りの設置に関連した具体的な運営計画が示された。
また、避難所での受付時に、健康状態をチェックするトリアージの必要性についても言及があり、住民による協力体制の構築が重要とされ、専門的知識を持つ住民の参加も検討されるべきだという提案がなされた。
さらに、秋山議員は新たに準備される避難所用の備蓄品について問いかけ、消毒液や体温計などの重要性を指摘した。これらの備品が適切に整備されれば、感染拡大を防ぎ、安心な避難所を提供できるだろうという見解が示された。
学校施設を避難所とする際の利用計画についても議論され、教育長は学校のレイアウトに基づき、日常的な学習環境と感染防止の両立を図る方針であることが強調された。特に、間仕切りや洋式トイレの設置に関する検討が急務であるとされた。
このように、本議会では新型コロナウイルスの影響下においても適切な避難所運営を行うための方針が定められ、多岐にわたる対策の重要性が再確認された。