令和3年12月3日、吉見町議会は定例会(第5回)を開催し、複数の議案に関する質疑や討論が行われました。特に議案第81号、吉見町課設置条例の一部改正については多くの議員の意見が交わされた。
議案第81号は新たにプロジェクト推進課を設置するもので、町の施策を強化することを目指しています。総務課長の内野隆氏は、この新組織が産業振興課とまち整備課と連携していくことで、重要施策をより効率的に進められると説明しました。
一方で、神田隆議員は、既存の組織が十分に機能していないのではないかと反問し、新組織の設置による偏りを指摘しました。彼の考えでは、これ以上の組織の乱立は効果的に業務を進める上で妨げになりかねないとのことです。議論の中で神田氏は、現在の職員体制が既に業務を滞りなく行うために適しているかどうか疑念を抱いていることを強調しました。
その後、議案は賛成少数で否決され、町長宮崎善雄氏は、町の重要施策を進める考えに変わりはないと述べるにとどまりました。町長は議会の意見を受け入れつつも、施策の進行力を維持していく旨を強調しています。
続いて、議案第82号の上程があり、吉見町個人情報保護条例の改正が議論されました。この改正は、デジタル庁の発足にともない、個人情報のやり取りをよりスムーズにするためのものです。
さらに、議案第87号では新型コロナウイルスワクチン接種に関する補正予算が承認され、健康福祉に関した施策の重要性が再確認される場ともなりました。特に、ワクチン接種を進めるための体制が整備されつつあり、町民が求める健康面での安心感を提供することに町全体で取り組む姿勢が感じられました。
議会ではまた、子育て支援をさらに進めるために町独自の施策として子育て世帯への臨時特別給付金が創設されることになり、これも承認されました。これにより、子育て世帯の経済的負担を軽減し、より多くの家庭がこの制度を利用できるように計られています。
閉会時には、教育長や議長より挨拶があり、町民の生活向上に向けた施策が今後も続けられることが期待されます。