令和2年6月、美里町議会では教育環境や公共の安全に関連する重要な課題が討議され、新型コロナウイルス禍による影響が懸念されている。
議会では、櫻沢克幸議員が新型コロナウイルス感染症の影響で長期に及んだ小中学校の休校に関連し、今後の教育環境について質問を行った。
櫻沢議員は自宅待機を強いられた児童・生徒への学習支援の重要性を訴え、各小中学校の対策を確認したいと述べた。
彼は具体的に学習支援のための工夫や、緊急時の家庭学習授業の内容についての答弁を求め、教育長からは国の指導に従い、オンライン授業の実施状況や工夫がなされている旨が説明された。
また現在、美里町の学校給食費補助制度についても質疑があり、町長は令和3年度より給食費の無償化を目指す意向を示した。原田信次町長は、新型コロナウイルスの影響を受けた家庭への配慮として、給食費の無償化が必要であるとの考えを強調した。
府の支援を受けながら可能な限り早期の実施を希望すると述べ、町民からの支持を得るためにしっかりと計画を進める意向を明らかにした。
議会ではさらに、公共インフラについても重要な議論が交わされた。堀越賢司議員が地域道路整備の必要性を指摘し、道の駅や農業を活用した地域活性化に向けた施策を提案した。町長は美里町の地域活性化に向けた道整備の重要性を語り、協力を求める姿勢を見せた。この流れの中で、「スーパーシティ構想」への参加を検討することが挙がり、今後の町計画にも種々の新技術やサービスを導入していく必要性が強調された。
さらに、議会では教育ICTに触れ、GIGAスクール構想の推進が話題にのぼった。新井英行議員が、通信インフラ整備の重要性に言及し、オンライン学習が普及する中で地域全体のフリーWi-Fi化も視野に入れるべきとの意見が出された。町長は、今後の教育改善のために必要な通信環境の整備が急務であるとの見解を示した。
この議会では、町民生活を支える様々な政策や教育に関する計画が進められ、新型コロナウイルスの影響を受けながらも、明るい未来の町づくりに向けての決意が議論された。