久喜市議会の令和6年定例会が6月24日に開催された。議題には、市長提出の議案に対する質疑や、議員からの提案が含まれ、多くの議員が発言を行った。
まず、市長提出議案に対する質疑では、猪股和雄議員が一般会計の補正予算に関連して財政調整基金の取り崩し問題に焦点を当てた。猪股議員は「財政調整基金が僅か8億5,865万円にとどまっており、目標の20億円に達する見通しは立たない」と述べ、その改善策を問うた。対する答弁を行った関口康好総合政策部長は、引き続き新たな財源の確保と事業の見直しを通じて、基金の残高確保に努めると述べた。
続いて、川辺美信議員が市民まつり事業の変更について質疑を行い、商工イベント支援事業の実行委員会の構成や予算の考え方について聞いた。環境経済部長の川名健一部長は、「商工団体や市民ボランティアが中心となり運営される」と答え、今後の実行委員会の構成についても説明した。
また、教育部長の野原隆氏は、リーディングDXスクール事業に関する質疑に対し、各指定校の教職員による視察や研修を通じて、教育活動の高度化を図ると強調した。
さらに、日程の追加が行われ、市長提出の議案に関する質疑の中で議員たちが継続的に議論を進めることで、市民生活への影響を考慮した慎重な議論が行われた。特に、国民健康保険税の引き上げについての意見も多く、渡辺昌代議員が負担の軽減を求める声を上げた。
最後に、議案の順次付託が行われ、次回は7月5日金曜日に開催されることが報告されて散会となった。今後も市民の声を反映した議論が求められる。