美里町議会の定例会が9月21日に開かれ、議員たちが町内の教育問題や農業の課題について活発な議論を交わした。
特に、櫻沢克幸議員は教育環境の向上に向けた具体的な取り組みを求めて意見を述べた。新型コロナウイルス感染症が依然として影響を及ぼす中、学校行事に対して十分な感染防止対策が必要との認識を示し、町長に対して教育委員会との連携を強く要望した。また、埼玉県学力テストの結果についても言及し、さらなる対策を求めた。
櫻沢議員は学校の適正規模についても言及し、小学校の統合化に向けた進捗状況の報告を求めた。町長は町内の小学校を統合することで教育環境の充実を図りたい意向を示しつつ、具体的な進行状況や今後のスケジュールを説明した。特に、教育長からは英語教育の質向上に関する取り組みも報告され、英検の取得率向上を目指す施策が進行中であると述べられた。
一方、農業や地域振興に関連する議題も重要視された。堀越賢司議員は、耕作放棄地の雑草対策について取り上げからか、耕作放棄地の管理が手薄になっている現状を訴えた。議員は、草刈り機の貸出しによる草刈りを町が主導で行えるか提案し、これが耕作放棄地の解消に繋がるのではないかと述べた。町長は安全性を理由に機械貸出しへの難しさを認めつつ、除草作業を受託している農作業者などの活用を提案した。
また、産業団地の誘致に関連する話題も焦点となった。根本孝代議員が、既存の産業団地の埋まっていない状況を指摘し、町長に対し企業訪問を行うよう促した。町長は、県企業局との協調を図る必要性とともに企業誘致の方針を説明し、出来るだけ多くの地方企業が誘致されるよう努める意向を示した。特に、産業団地の利用促進があり、様々な手法を模索しているとし、雇用創出に向けた取り組みの重要性が再確認された。
定例会は教育や地域振興に関する多角的な意見が飛び交い、今後の美里町の発展に向けて町議会の果たす役割の重要性を再認識する機会となった。