今月28日、令和6年第2回加須市議会定例会が開催された。具体的な議題として、補正予算案や複数の請願が上がった。特に注目されたのは、消費税減税・廃止の請願や学校給食無償化の請願であった。
議題の中で、山本仁美議員が消費税の減税を求める請願について言及した。「消費税の減税・廃止には、多くの可能性があるにも関わらず、政府が議論さえしていないことが問題」と指摘した。これに対し議会内では、財源確保の難しさを理由に反対意見が相次いだ。
その一方で、請願第4号については、学校給食に地元農産物を活用し、その無償化を求める内容であった。佐伯由恵議員は、地元農産物の活用が重要であると訴えつつ、「給食無償化の運動は市民の間で広がっており、多くの署名が集まった」と強調した。
議論の末、消費税減税についての請願は不採択となり、教育費無償化については趣旨採択された。普段の意見集約が議会内でどのように行われるのか、協議は続いてはいくのだろうか。
また、補正予算案に関しては、市の財源を適切に使う観点から、大きな意義があるとされ、議会全体で賛成とされる流れとなった。特にがん患者への支援策に関する助成金が焦点となり、「多くの方々に必要な支援が行き渡ること」を市長が強調した。