美里町議会では、令和4年第4回定例会が開催され、様々な議題が取り上げられた。
中でも特に注目を集めたのが、若い世代の政治参加促進策の提案である。議員からは、「選挙権が18歳以上に引き上げられたことを受け、高校生や大学生を選挙立会人として招く施策が必要だ」との意見が示された。この提案により、若者が選挙や政治にもっと関心を持つことが期待されている。現在、天地町の皆野高校では生徒が投票立会人を務める取り組みが実施され、若者が政治の場に参加する機会を得て、政治参加の重要性を体感している。
続いて、「クラスター時への支援」という議案も提起された。新型コロナウイルスの影響により、高齢者施設や障害者施設では多くの課題が浮上している。議員は、「施設内でクラスターが発生した際、さらなる財政支援が必要ではないか」という点を強調した。具体的には、厚生労働省が設けた地域医療介護総合確保基金を活用し、施設のクラスター対策を行うべきだとの意見が述べられた。特に、職員の感染や財政的負担の増大が問題視され、施設への直接的な支援が重要であるとの認識が広がった。
町長は、この意見について言及し、県が進める施設への補助金制度を強化し、クラスターの発生を未然に防ぐための施策を充実させていく考えを示した。今後も利用者や職員が安心して生活できるように、支援の拡充に向けた取り組みが必要であると指摘された。