令和3年6月10日、美里町議会定例会にて、身馴川公園の廃止と新たな水殿瓦窯跡史跡公園の整備についての議論が交わされた。
町長の原田信次氏は、身馴川公園の売却がYKKAP株式会社の工場拡張に伴うものであると説明した。
また、工場の拡張により雇用の創出や税収の増加など、町にとって経済的メリットがもたらされることを強調した。
公園に代わる水殿瓦窯跡は、豪雨災害時にも安全なゼロメートル区域であり、避難所としての機能も果たせるとされ、整備が期待されている。
ここでは、歴史的意義がある国指定史跡であり、先人たちが築いた文化を後世に伝える役割も果たすことになる。
櫻澤明議員は、代替公園の整備に対して高い期待感を示し、質の高い公園として地域の憩いの場を作ることを求めた。
その中で、特に子どもたちが安心して遊べる環境を整えることや、地域の歴史や自然環境を生かした設計を促進することが必要だと指摘した。さらに、パートナーシップ制度の導入についての議論が続く中、町内外からの観光客誘致の施策の重要性も語られた。
町長は水殿瓦窯跡の整備にあたり、多様な文化を融合させながら、地域住民が訪れやすい施設を設計する計画を説明した。
特に、子どもたちに歴史を学ばせる教育的要素を盛り込み、家族連れが訪れる公園にする方針を強調した。それに加え、都道府県の支援を受けることも視野に入れた構想についても言及されている。
新井英行議員は、パートナーシップ制度の導入、及びファミリーシップ制度についても質問し、町の多様性を認める姿勢が重要だと訴えた。
一方で、教育の現場でも多様性について肯定的な教育を進める取り組みが行われている。
教育長の南幹生氏は、町内の小中学校では性の多様性を尊重する教育が進められていることを説明し、子どもたちが理解を深めることが大切であると述べた。
全体を通じて、今回の議論は美里町の持続可能な発展や住民の幸せに繋がる施策についての関心が高まっていることを示している。