令和5年5月1日、美里町議会臨時会が開催され、重要な人事や予算の審議が行われた。
初の臨時議会で、原田信次町長は、「議員の皆様方におかれましては、去る4月23日の選挙における当選に心からお祝いを申し上げます」と述べ、4年間の議員活動への期待を寄せる挨拶を行った。
議事ではまず、議長及び副議長の選挙が行われ、田端恵美子議員が新議長に選出された。田端議長は挨拶で「全ての町民が安心して暮らせるまちづくりを目指す」と抱負を示した。また、櫻沢克幸議員が副議長に選出され、開かれた議会運営を強調した。
続いて、常任委員会委員や議会運営委員会の委員の選任が行われ、議員たちは各委員会の構成を確認した。さらに、児玉郡市広域市町村圏組合議会議員として田端議員と櫻沢議員が選出された。
審議では、2つの専決処分の承認を求める議案が議題にあがり、地方税法改正に伴う美里町税条例及び国民健康保険税条例の一部改正が提案された。税務課長は改正内容の詳細を説明し、議員からの質疑には迅速に答えられる姿勢が見られた。この改正により、低所得者への軽減措置が拡大されることも評価された。
また、令和5年度一般会計補正予算も審議され、565万1,000円の追加が提案された。この予算は子育て世帯に対する支援として、1人当たり5万円の給付金を支給するもので、早急な対応が求められている。
最後に、美里町印鑑条例の一部改正についても議論が行われ、デジタル社会への対応として、マイナンバーカードによる新たな証明書発行の仕組みが導入されることが決定された。この改正は住民の利便性向上を図ることを目的としている。
本議会は、以上の議案を全て可決し、スムーズな運営が行われた。議長は「今後も全議員の協力のもと、実効性のある政策を進めていく所存である」と述べ、会議を終了した。