令和元年第4回美里町議会定例会では、台風19号による被災状況や住民避難、災害復旧工事の進捗が議題に上がった。特に、豪雨による町の大きな影響が議員の関心を引きつけた。
この台風は、24時間で記録的な雨をもたらし、美里町でも444ミリ、1時間に43ミリの降水が観測された。その結果、大雨特別警報が発令され、住民に避難勧告および避難指示が出されることとなった。櫻沢保議員は、ハザードマップの見直しにつき、早期の策定を求めた。
これに対し、原田信次町長は、現行の洪水土砂ハザードマップは平成21年に策定され、その基準では今以上の降雨に補足できないことを指摘。特に中小河川での浸水想定区域の明確化が急務であると強調した。また、災害後は、町全体で89件の復旧工事が行われ、 進捗率84%とも説明した。
次に、櫻沢議員は、災害時における避難所での対応や、その弱者への支援について問うた。町長は、避難所運営の課題として、避難者の体調や状況、衛生面の課題を挙げ、適切な対応を行う必要があると語った。
さらに、健康面での取り組みとして、ミムリン健康ポイント事業が紹介され、町が抱える健康問題への対応が求められた。
また、議事の最後には、行政が進めるHACCPの導入及びマイナンバー制度の普及に関する議論が行われた。これにより、町民の健康が守られる環境整備と効率化が期待されている。
今後も美里町は、これらの課題に取り組む姿勢を示し、住民との対話を重視していくという。