令和4年第1回美里町議会定例会が3月17日に開催された。
特に注目されたのは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた町の対応についてである。
櫻沢保議員は、美里町における新型コロナウイルスの感染状況が大きく伸びており、感染者数は332人に達したと報告した。
また、町民の一日も早い回復を願うとし、情報提供の必要性について質問した。
町長の原田信次氏は、感染者への支援物資の届け方や、陽性者に対する臨時食料の配布について、個別のニーズに対応する考えを示した。特に、各種支援制度の案内が必要との意見に対して、今後の強化に向けた取り組みを約束した。
さらに、田島國利議員からは中山間地域の遊休農地問題について質問があり、特にイノシシや鹿、ハクビシン等による農作物の被害や、農地所有者の高齢化が進行している中での課題を強調した。
原田町長は、獣害対策として猟友会との連携を強化し、ケアが必要な地域のサポートを考慮すると述べた。また、里山の保全管理の重要性を訴え、地域資源を活用した新たな取り組みを進める意向を示した。
移住・定住の推進策については、新井英行議員からの質問に対し、昨年発行した「美里町移住・定住促進ガイド」の効果を評価しつつ、今後の追加施策をか考慮することを表明した。
町長は、住民にとって住みやすい町を目指し、多様性を尊重した施策の実施を気遣い、特にファミリー層だけでなく、多様な世帯が共存できる環境づくりの必要性を再認識した。
美里町は、今後も環境や住民の意見を反映させながら、持続可能な発展へ向けて一歩ずつ進んでいくことが期待されている。