令和2年9月、鴻巣市議会定例会が開催され、各議員から多様な問題提起がなされた。特に、新ごみ処理施設の整備や笠原小学校の存続が議論の中心となった。この2つのテーマについて、様々な意見が交わされた。
新ごみ処理施設の整備に関しては、坂本晃議員がその重要性を強調し、地元懇話会による意見交換の結果を示した。また、行政側は環境経済部長の飯塚孝夫氏が出席し、懇話会の内容および市としての今後の進め方について丁寧に説明した。「ごみ処理施設は地域にとって重要であり、建設候補地として郷地・安養寺地区を考えている」と述べた。さらに、北本市との勉強会も計画中であることを明らかにした。
次に、笠原小学校の存続に関する議論は非常に感情的になった。加藤久子議員がこの件を取り上げ、「廃校にする方針を早急に決定することは乱暴である」と強く訴えた。この議論には様々な意見があり、特に地域からの声について継続して把握してゆく必要性が指摘された。教育部副部長、大島進氏は「地域の意見を尊重し、より良い教育環境を提供するため努力する」との立場を示したが、一部の議員は「数名の保護者が全員で中央小学校へと希望したのは事実ではない」と反論した。
また、コロナ禍の影響も忘れてはならない。新型コロナウイルス感染症対策についても議論され、特に、マスク着用の重要性や新たな生活様式についての理解が求められた。職員や市民に対し、アプリをダウンロードすることを呼びかけた。
議会における発言は、地域の声を大事にしつつ、教育環境の改善や社会の新たなニーズに応えるため、行政の姿勢が問われる分岐点にあることを示していた。今後、各議員が提案した内容がどのように反映されていくのか注目される。