令和3年12月の鴻巣市議会定例会で、重要な議題がいくつか取り上げられた。特に、財務行政に関する令和4年度の予算編成についての議論が注目された。金澤孝太郎議員は、コロナ禍を見据えた予算編成の方針について質問し、原口市長の施政方針に従い、地方創生や持続可能なまちづくりを進める必要があると述べた。
財務部長の山﨑勝利氏は、令和3年度の当初予算からの増加について説明し、新型コロナウイルス感染症の影響で遅れた施策を考慮しつつ、来年度の予算の見通しを示した。令和4年度予算の一般会計当初予算額は、前年度と同程度の390億3,500万円を見込んでいるとした。
また、官民連携協定による地域課題の解決に関する取り組みも紹介され、地域住民の意見を集めることが重視されている。具体的には、多様な民間企業との協定を進め、地域の資源を活用した活動を行うことが目指されている。また、これまでの具体的な取り組み事例として、女子栄養大学や日本薬科大学との連携協定が挙げられた。
教育行政に関しては、小学校から中学校への適正配置の方針が示され、北新宿地区の通学区域変更についての意見交換会の結果も報告された。この地域においては、通学路の安全性やバス導入についての重視が求められており、教育委員会は今後も地域との連携を深めていく考えを示した。
さらに、性的指向や性自認に関する理解を深めるための取り組みも議論となり、教職員への研修や気軽に相談できる環境づくりが重要とされている。他の自治体が行っている先進的な取り組みを参考にしながら、鴻巣市においても同様の取り組みが進めらに続けられる予定である。
このように、各議題では鴻巣市の将来を見据えた施策が提案され、住民の生活や教育環境を整えるための具体的な方針が検討されている。市民の声を反映した施策の実現に向け、引き続き努力が求められている。