令和5年6月20日、鴻巣市議会定例会が開催され、市民の安全と福祉に直結する重要な議題が議論された。特に交通事故防止と高齢者ドライバーに対する対策が強調された。市民生活部の武田 昌行副部長は、「高齢ドライバーに対する安全運転の取組として、運転免許自主返納者には、交通手段の不安を解消するため、無料乗車証を交付するなど、支援策を充実させている」と述べた。さらに自転車利用時のヘルメット着用が努力義務化されたことに触れ、市民への周知活動の重要性を示した。
続いて、交通安全施策の中で実施される計画についても言及された。市では、通学路における安全対策工事として、ガードレールや路面標示など、安全施設の整備が進められており、「令和5年度には国の交通安全対策事業補助金を活用し、18か所の工事を実施予定である」と三村 正都市建設部長が報告した。
公園整備に関しても、施設の維持管理は重要な課題であり、特に遊具の安全確保や草木の管理が行われている。市はデジタル化を進め、遊具の定期点検を行い、必要に応じた修繕に努めている。さらに、草木や設備の管理状況についても、「迅速な対応がなされている」ことが確認された。
また、上下水道行政に関する質問には中根 治人上下水道部長が答え、「下水道の役割を広めるためにマンホール蓋のデザインを変更し、多くの人に認識してもらう工夫を図った」とした。一方、下水道事業に対する新たな取組みとしての、マンホールカードの発行も報告され、身近なインフラの重要性に理解を深める試みが続けられる。
最後に、地域の魅力を発信するシティプロモーションにおいて、藤崎 秀也市長政策室長は「主観的な魅力発信によって市民が誇りを持つ地域作り」が今後の目標であると語り、地域活性化のための施策が推進されることが重要であると強調した。このような取り組みが実を結ぶことで、鴻巣市の持続可能な発展が期待される。