鴻巣市議会は令和4年6月2日、定例会を開き、議事日程に沿って進行した。この日の注目は、一般質問であった。
質問には永沼博昭議員が登壇し、成年年齢引下げに対しての対応や特定外来生物への対策について質問した。この質問では、成年年齢の引下げに伴う意識啓発や消費者トラブル対策、中学生に対する消費者被害防止の啓発について具体的な提案がなされた。市民生活部の岩間則夫部長は、この年齢引下げに関する施策として、「市では、成年年齢の引下げによる消費者被害を未然に防ぐため、啓発活動を行ってまいります」と述べた。又、特定外来生物であるアライグマやカミツキガメの問題に対し、知識の普及や捕獲の取り組みが重要であることも強調した。
続いて、坂本晃議員の質問が続いた。坂本議員は、パークゴルフ場の整備状況について触れ、その維持管理や利用者からの要望について言及した。「週に一度の整備ではなく、この時期だけでも2回行う必要がある」と指摘した。
その後の議事では、議員提出議案第5号が上程され、26人から24人へ議員定数を削減する内容が審議された。この件において、多くの議員が意見を述べ、市民への影響や議会の機能について懸念が示された。
賛成・反対の討論において、特に竹田悦子議員が「市民の声を届ける役割を強化するため、議員定数の削減は反対すべきである」と強調し、一方で賛成の意見も存在したことを踏まえ、「それぞれの役割を明確にすることが重要である」と述べる意見が見られた。
最終的に、第5号議案は賛成多数で可決され、議会は新たな定数での運営を進めることになった。議長辞職と新しい議長の選出も行われ、新たに野本恵司議員が議長に就任した。市議会は今後、適正規模、適正配置に向けた施策を継続し、今後とも市民のための議会運営が期待されている。