令和3年6月4日に開催された鴻巣市議会定例会では、複数の議案が取り上げられた。
議案第62号については、令和3年度鴻巣市一般会計補正予算(第3号)が議題に挙がった。質疑に応じて、永沼博昭議員は子育て世帯生活支援特別給付金支援事業に関連した質問を行った。これに対し、岩間則夫こども未来部長は、会計年度任用職員は計2名を予定していると述べ、給付金の対象者把握のための具体的な方法についても説明した。対象者の把握は、児童手当支給情報や特別児童扶養手当の受給者を基に行うことが強調された。
また、子育て支援特別給付金の周知方法について、岩間部長は広報やSNSを活用した取り組みを示し、市民への情報提供の重要性が議論された。質疑の際には、潮田幸子議員が提出した給付金のスケジュールに関する質問もあり、正確な支給日程が説明された。これらのやりとりを通じて、子育て支援策の実施状況について議会内での活発な意見交換が行われた。
次に、議案第63号では鴻巣市税条例の改正が討議された。川﨑葉子議員は税制改正の影響を質し、財務部の山崎勝利部長が詳細に説明した。特に、扶養親族の定義変更やセルフメディケーション税制の影響について示され、重要な情報が提供された。
議案第68号では、小中学校の教育用パソコン設置事業がテーマとなった。諏訪三津枝議員からの質問に対し、齊藤隆志教育部長は、教育現場へICT環境を整えるための支援施設について説明し、GIGAスクールサポーターの配置についても触れた。委託先に関して岩間部長は、効率的な業者選定について言及し、教育委員会が選定時に意識すべき点について述べた。
全体として、この定例会では、市民生活や学校教育への影響をもたらす重要な議案が扱われ、各議員からの熱心な質問や活発な議論により、より透明で効果的な市政運営の進展が期待されている。