鴻巣市議会は令和2年9月定例会を開催し、様々な議案が審議された。市長の原口和久氏が施政方針を述べ、議事日程の報告の後に諸般の報告が行われる旨が確認された。
特に議案第70号から議案第84号までが取り上げられ、各常任委員会にて審査された結果、いくつかの意見が賛否に分かれた。議案第70号での市章の変更が議論された際、既存の市章は歴史的価値があり、変更には慎重な姿勢が求められることが強調された。また、本市の将来像に寄与する都市宣言においては、「人輝く」という要素が欠落しているとの指摘もあり、市民からの意見を十分に反映させる必要があるとされた。
議案第76号の令和元年度一般会計決算においては、歳入が393億8,535万円、歳出は376億772万円に達し、前年よりも増加していることが報告された。市民生活への影響が懸念される中、新型コロナウイルス感染拡大に対応する施策が市の予算に反映されたことが評価される一方、減税や負担軽減に向けたさらなる対策が求められるという意見もあった。
また、子ども食堂や子ども支援のための施設修繕料も計上され、今後の地域支援と市民生活の向上を目指す詳細な方針が示された。新型コロナウイルスの影響を受け、その中での経済活動の維持が求められ、特にインフルエンザワクチンの助成は注目された。
全体として、議会では市民の声を反映し、今後の施策に取り組む姿勢が見受けられた。議会運営委員会が提案した議案や予算案が一連の議論の下に承認され、各々が市民の安定した生活を支援するための施策が進められることが期待されている。市長からの挨拶では、改めて市民の健康と安全に寄与する取り組みが今後も続けられるとの意向が表明された。