鴻巣市議会の令和5年3月定例会が開催され、議案の訂正や一般質問が行われた。この会議では、議案第22号の訂正が主要な議題に上がり、並木正年市長が具体的な修正内容について説明した。市長は、過去の議案の不正確な記載を訂正する必要性を強調し、今後の議案提出に向けてより慎重な確認を行うことを約束した。
さらに、一般質問では、芝嵜和好議員が旧統一教会に関する問題を取り上げた。彼は、過剰な寄附が市民に与える影響について疑問を呈し、生活に苦しむ人々への支援策が必要であると述べた。これは全国的に注目されているテーマであり、議長も注意深く聴く姿勢を見せた。
また、同議員は針路の見解を求めて、鴻巣市における宗教団体の過剰な活動についても取り上げた。市の現状の把握について問うと、田島盛明総務部副部長は、過去3年間で宗教に関する相談件数が少ないことを説明。しかし、その背後で特定の団体の影響を受けた市民がいる可能性を暗示し、十分な調査が行われている旨を訴えた。
この他、竹田悦子議員が教育行政に関する質問を行った。彼女の質問は、小中学校の給食費の無償化に向けた取り組みと、地元農産物の利用促進に関するものであった。市は多額の予算が必要とされるため、消極的な立場を取っているとの回答があったが、この点について市民の期待は高まっている。
このように、議会では市の施策に対する質問が積極的に行われ、地域の問題を解決するための具体的な検討が求められている様子がうかがえた。今後の議会運営に期待が寄せられる。