令和6年3月11日に開催された鴻巣市議会では、環境保護や災害対策など重要な問題が議論された。
初めに橋本 稔議員が取り上げたのは、環境を守る施策に関する問題である。特に金属スクラップヤードの設置についてやその周辺で発生している環境問題が指摘された。橋本 議員は、千葉市などの事例を挙げ、「法令の整備を通じて適正管理が必要ではないか」と述べた。
これに対し、環境経済部長の髙坂清氏は、「本市では、規制の枠がないため管理を把握しておらず、数件の苦情が寄せられている」と指摘した。特に、騒音や振動、悪臭については、現地確認が求められている。
その後、災害時の備えについての質問が行われた。橋本 議員が提案したトイレの設置についての質問に対し、危機管理監の佐々木 紀演氏は、避難所におけるトイレの重要性を強調し、各種トイレの備蓄を進めていると答えた。特に、マンホールトイレや自動ラッピング式の簡易トイレを備蓄していることが紹介された。また、過去の教訓を生かし、具体的な利用方法や負担を軽減するための支援が求められた。
さらに、健康を守る施策についての議論も続いた。特に認知症の予防については、健康福祉部長の木村 勝美氏が「早期発見と対策が肝要であり、予防に力を入れている」と説明した。この中で、軽度認知障害（MCI）に対する血液検査の導入など新たな施策が話された。
このように、鴻巣市議会では、環境、災害対策、健康に関する具体的な施策について真剣な議論が行われており、市民生活の向上に寄与する取り組みが期待されている。