令和4年9月16日に開催された鴻巣市議会定例会では、リカレント教育や介護保険、小中学生の健康管理など多岐にわたる議題が議論された。特に、リカレント教育の推進については、織田京子議員が「行政内部からは職員に焦点を当て、市民への発信も重要である」と強調した。これに対し、岩間則夫総務部長は、「職員研修を通じたスキル向上に努める」と述べ、さらなる学習機会の充実を目指すと応じた。
介護保険については、介護保険未使用者への施策が取り上げられた。織田議員は「未使用者に感謝の気持ちを形にすることが重要」と主張し、その中で粗品の配布など具体的な施策を提案した。しかし、沼上勝美健康福祉部副部長は「現状ではそのような施策は考えていない」と明言した。
小中学生の健康管理に関しては、特に熱中症対策が焦点となった。織田議員は「暑い時期のマスク着用が児童生徒に負担をかけている」と指摘したが、望月栄教育長は「熱中症リスクを考慮し、柔軟な対応を促す」と表明した。
最後に、鴻巣東小学校の校庭芝生化に関する議論が行われた。芝嵜和好議員は「環境への配慮と児童の遊ぶ空間を両立させる必要がある」と提案し、教育委員会は「樹木保護を前提に芝生化を検討中」との回答を得た。 避難所となる体育館へのエアコン設置についても言及され、高齢者見守り支援の充実や自治体間での協力体制を築く重要性が指摘された。議会全体を通じて、市民の福祉や教育環境向上に向けた相互の取り組みが求められた。