令和3年9月鴻巣市議会が開催され、各議案に対する質疑や討論が行われた。特に、鴻巣市議会議員政治倫理審査会の結果報告においては、「議会において発言の取消しが許可されれば、その効果として当該発言は最初からなかったことになる」との強い意見が示された。これは、未然に議会の透明性や信頼性を確保するための重要な指摘である。返礼品が市民に直接的な利益をもたらすふるさと納税制度について、大塚佳之議長は多くの市民や企業を支援する施策であると評価しながらも、徹底した透明性が求められると述べた。具体的には、昨年度のふるさと納税では、件数が4,280件、寄附額が9,675万3,000円となり、収支として233万を超えるプラスが生じた。
議案第70号では、埼玉県都市競艇組合の契約変更についても質疑が行われた。この契約変更は、迅速な顧客ニーズ対応を目的としており、関係者からは「経営の機動性が高まる」との期待の声が上がった。さらに、街づくりにおいては、鴻巣市の未来を見据えた議論が交わされ、中央小学校や新たに建設される給食センターにおいても広く議論された。特に、新給食センターの建設に際しては、豊富な緑をもたらし、地域住民への配慮が重要であるとの意見が相次いだ。
また、今回の会議では、「生理の貧困」問題に光を当てる施策も話題となった。教育活動の一環として、教育現場への生理用品提供が行われることで、女性たちが安心して学校生活を送れる環境が整えられつつあり、期待が寄せられている。