令和3年3月22日、鴻巣市の定例議会が行われた。議案審議の重要なポイントとして、議案第23号から53号に至る各常任委員会の報告があり、市の政策がどのように進行しているかが注目された。特に、議案第27号の敬老祝金支給条例の改正に関しては、賛否が分かれた。
敬老祝金の支給額と対象年齢が124歳から77歳、88歳、99歳に変更され、特に100歳以上の方の金額が5万円から3万円に減額されることが批判された。一方で加藤英樹議員は、一定の評価をしつつも、地域の実情に即した慎重な議論の必要性を指摘した。その後、医療関係の議案、第28号と第48号が介護保険料値上げについて言及された。
介護保険料は引き続き上げられ、月500円増の見込みであり、貧困層や高齢者世帯にますます重い負担が強いられることが問題視された。賛成派議員からは、地方創生や市民サービスの観点から、十分な理由があると説明されたが、反対派は市民生活を圧迫する要因になり得ると警告した。
さらに、議案第40号から41号は、コウノトリの飼育施設に関する報告であり、地域資源を活用したシティプロモーションが期待されているが、果たして本当に地域発展につながるのかという懸念もあった。コウノトリに関わる各事業は、関連する地域医療体制や地域経済への影響を踏まえ、#{賛成},#{反対}の声が上がった。
一般会計補正予算については、新型コロナウイルスの影響で、経済環境の厳しさが指摘されたが、地域社会全体で感染症対策に取り組む中で、きめ細かな支援が求められた。結局、令和3年度の予算案は、390億3,500万円と厳しい状況下での予算編成が実現した。
今回の議会を通じて、市はコロナ禍に対する様々な対策やサービスを展開することが求められた。市民一人一人の生活向上、特に高齢者や子育て世帯への配慮が必要であり、課題に対する適切な対応が期待される。