令和3年12月定例会において、さまざまな重要な議題が取り上げられた。
特に強調されたのは、鴻巣市東口へのエレベーター設置に関する課題である。市長は設置の必要性を認める一方で、技術的課題が存在すると述べている。市は今後、エレベーター設置の可能性を調査し、費用面など複数の観点からの検討を進めていく考えである。エレベーター設置は、高齢者や障がい者にとって重要な要素であるため、迅速な対応が期待される。
原油の価格高騰が市民生活に与える影響についても議論が交わされた。この問題に対しては、特別交付税措置があるものの、実際の支援がまだ行われていない状況が見受けられる。市は、特に生活困窮者や社会福祉施設向けに, 原油価格高騰に対する支援策を模索している。
また、補聴器購入の補助制度についての調査結果も発表された。令和2年度より始まったこの調査に対し、他市の実績や市民の現実的なニーズを受けて、引き続き情報収集を行う必要があるとされている。市長は、必要に応じて補助制度の導入に向けた検討を続ける方針を示した。
聴覚障がい者の緊急通報システム「Net119」の活用についても言及されたが、固定電話が必要であるため一部の高齢者にはハードルが高いことから、今後の改善に向けた配慮が求められた。
8050問題に関しては、支援策の充実が求められており、市は地域の民生委員や関係機関と連携しながら、困窮者に対して必要な支援を行う意向を示すとともに、伴走型支援の推進を強調した。