川島町の議会が令和6年6月11日に行われた定例会で、町の将来を見据えた施策について多くの質問が寄せられた。町民生活や商業、農業、教育などの分野で、さまざまな課題が議論される中、町長の飯島和夫氏が意欲的に回答した。
初めに、商業と農業に関する質問では、商店活性化の重要性が強調された。商業商工会との連携を進める一方、農業では近代的な技術の導入が必要とされる。飯島町長は、「農業の機械化やドローン活用などが労働力を軽減し、農業の生産性を向上させ、地域の経済力を高める」と述べた。
また、商業振興のため、町の地域資源を有効活用することが求められ、特に「さまちか」が果たす役割を強調した。town's potentialが期待される中、さまちかからの観光資源の発信や地域産品の販売促進についても言及があった。
教育関連の質問では、来年度から新たに開校されるつばさ小学校に注目が集まった。町長は、「小中一貫教育を通して、児童・生徒が将来にわたり成長できるよう支援を続ける」と述べ、地域の教育方針を町民と共に考える姿勢を示した。
一方、高齢者世帯の交通不便性については、かわみんタクシーの拡大運用が求められ、町では今後の交通支援策について民間事業者との連携を進める考えが示された。また、交通システムの現状と未来は、地元の声を踏まえた広域的な議論が必要であるとの認識も示された。
また、圏央道インターの南側開発についても言及があった。今後は残る南側40ヘクタールの開発計画が進行中であり、企業誘致とともに町内雇用の創出を目指す計画が示された。町長は、「町の未来を見据え、さらなる発展を図る」と約束した。
最後に、町では広域行政と合併についての見解も述べられた。町長は、自らの考えを示し、「町の独立性と地域特性を生かしつつ、広域的な連携を進めることが重要」とし、合併に対しては慎重に進めるべきとの立場を示した。
町民たちの期待が高まる中、川島町は未来志向の施策を着実に進めていく必要がある。今後の取り組みが注目される。