令和3年第4回川島町議会定例会が開催された。
本会議では、町民の命を守るための交通安全対策について熱く議論が交わされた。道祖土証議員は、児童の通学途中の安全確保を訴え、特に今年6月に発生した痛ましい交通事故を受けて質問を行った。
道祖土証議員は、現在進行中の県道・町道における歩道整備状況や安全対策について詳細に尋ねた。「私たちの町で未来の事故を防ぐためにも、各関係機関が連携して歩道整備や交通安全教育を積極的に行う必要がある」と強調した。
これに対して、石川まち整備課長は「町内の国県道の歩道設置率は79%で、主要町道の設置率は32.9%である」とデータを示しつつ、今後の整備計画についても言及した。「特に通学路においては、ハード対策とともに教育委員会と連携し、通学路の安全確保に努めている」と述べた。
次に、地域商社の設立についても議論が展開された。道祖土証議員は、地域活性化のために必要な仕組みとなる地域商社の設立経緯や今後のビジョンについて尋ねた。政策推進課長の藤間氏は、「町民や事業者が協力し合うことで、川島町の特産品や観光資源の活用が進む」と答え、地域商社の設立が町の経済活性化に寄与するとの考えを示した。
また、水害への備えとして、ハザードマップの活用についても話題に上った。菊地議員は、過去の大雨被害を受け、町の防災体制が重要と述べ、さらに市民意識の向上が鍵であることを指摘した。飯島町長は「町として、毎年の洪水・地震ハザードマップの配布と情報発信の強化を進め、町民の命を守る活動に全力を尽くす」と答えた。
議会では、今後の課題として交通安全施設の整備や、防災教育の質を向上させることが挙げられた。地域の協力や町の施策を通じ、より安全で安心な町づくりが模索されている。