川島町では、AEDの設置や救命講習会の実施に取り組み、町民の安全を確保するための環境整備を進めています。AEDは、町内で様々な場所に設置されており、普及の進展が感じられるものの、まだ多くが屋内に設置されているため、24時間利用可能な施設が少ないことが課題です。これに対し、町では役場庁舎と消防署の2か所に1日24時間の利用が可能なAEDが設置されています。今後、屋外設置の検討も行い、市民が迅速にAEDにアクセスできる環境を整備する計画です。
また、川島町では、救命講習会を通じてAEDの正しい使用方法を講習し、地域の住民がいざという時に対応できるよう、積極的な取り組みを続けています。これにより、町民の救命意識の向上が図られ、多くの人がAEDを使った対応ができるようになることが期待されています。
防災対策として、町は障害者向けの防災マニュアルの作成に向けて取り組みます。先進的な自治体の事例を参考に、障害者やその家族、関係機関から意見を収集していくことで、具体的な防災マニュアルの作成を目指します。このような取り組みは、地域全体の防災力の強化につながると期待されます。
液体ミルクについては、非常時において幼児の栄養源としての役割が注目され、町では今後の備蓄に関し、利用可能性を検討していく方針です。特に乳児家庭にとって、液体ミルクは手軽に利用できるため、防災備蓄品としての採用が指摘されています。さらに、災害時の被災者支援システムの導入が、迅速な救助に寄与するとの認識が高まっています。このシステムを活用することで、必要な支援を届け、町民の安全をより強固にすることが求められています。
また、災害対策におけるペットの管理も重要な部分であり、地域住民がペットを伴い避難できる環境づくりも引き続き進めていく必要があります。今後、ペット防災の観点からの具体的な施策の実施を検討し、住民への啓発活動を行うことも重要です。