令和2年3月、川島町の定例会において、教育施策や防災対策など様々な問題が取り上げられた。特に注目されたのは、日高・川島線の整備状況についてである。
日高・川島線は地域住民の重要な交通路であり、埼玉県の第2次緊急輸送道路にも指定されている。町長は、交通量の解析を進めつつ、住民の安心・安全を確保するため、埼玉県と共に整備を全力で推進する姿勢を示した。具体的な事業計画策定から住民説明会の実施まで、今後の流れが期待される。
新江川のかさ上げに関する打開策も提案された。台風19号の影響を受けた新江川では、堤防の決壊が見られ、多くの住民が浸水などの被害に遭った。町長は、埼玉県からの支援を受け、堤防の補強工事を行い、今後の出水期に備える重要性を強調した。これにより、河川の安全性向上が期待されている。
最後に中山小学校のグラウンドについて。過去の台風で駐車場として機能しなかった経験を踏まえ、グラウンド改修工事により、避難者のための駐車場確保が計画されている。教育総務課長は、工事によって水はけを良くし、運動ができる環境を整備することは非常に重要だと語った。これにより、災害時にも安心して避難できる環境作りが進むことに期待が寄せられている。
また、柴田議員からの質問では、幼保無償化に関する不安要素が伝えられた。国費での支援が重要視される中、町の財政的負担の増加が懸念されている。町長は、この新制度の導入について町民への情報提供促進や、必要な支援策を講じていく意向を示した。特に、3歳未満の子どもを持つ保護者の支援が今後の課題とされ、町として一体的な支援策を講じていくべきであると強調した。