川島町議会は令和4年3月11日に第1回定例会を開き、様々な議題について活発な議論が展開された。特に、3月11日は東日本大震災の発災から11年が経過した日にあたり、災害対策の重要性が強調された。
この会議では、粕谷克己議員が治水対策事業について質問を行った。近年の自然災害の激甚化に対処するために、入間川流域における治水対策プロジェクトが進められている。飯島和夫町長は、「今回のプロジェクトでは、堤防補強工事や河道掘削、樹木伐採が実施されており、町も国と連携して治水対策を進める」と述べた。
粕谷議員は特に、入間川流域の樋管改修について注目しており、その進捗状況や国の実施計画について詳細を求めた。町長は、樋管は平成15年から改修が行われており、国や県に対しての切実な要望活動を続けていると説明した。さらに、安藤川流域における内水氾濫の問題にも言及し、地域住民が困惑しているとの声が寄せられていることを伝えた。
次に、新型コロナウイルス対策に関する報告がなされた。特に、オミクロン株の急激な感染拡大を受けて、小児へのワクチン接種についての詳細が述べられ、各医療機関での接種体制の整備が進められていることが強調された。日常生活が厳しい中、小中学校に対する支援策の重要性も認識されており、依然として感染危険が存在する段階での経済回復の必要性も議論された。
さらに、コロナ禍による教育相談体制の充実についても議論が行われ、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの増員の必要性が指摘された。特に不登校児童の増加に対して、市町村は新たな対策を講じる必要があると結論付けられた。教育総務課長は、「問題を抱える児童に寄り添った支援をさらに強化していく」と述べた。
このようにして、川島町議会では、災害対策や新型コロナウイルスへの取り組みが浮き彫りとなり、多くの課題が詰め込まれた議論が展開された。町長および各課の担当者による取り組みに期待が寄せられている。