川島町の第4回定例会が、令和3年9月13日に開催された。議事においては町政一般質問が行われ、議員たちが町の重要課題に対し鋭い質問を投げかけた。注目されたのは、新型コロナウイルス感染症対策及び保育園の経営改革である。
最初に、町議会議員の渋谷幸司氏が新型コロナウイルス感染症から命を守る対策について質問した。渋谷氏は、町内の感染状況を確認し、7月以降の感染者数が急増していたことを指摘し、町独自のPCR検査や自宅療養者への支援体制についても言及した。飯島和夫町長は、現在の感染者数162名に対し厳しい見解を示し、ワクチン接種を進めていることを強調した。また、自宅療養者への生活必需品の提供や保健所との連携についての取り組みも説明された。
次のテーマ、保育園の経営改革についての質問も熱を帯びていた。渋谷氏は、公立保育園の重要性を訴え、加配児童の受入れ状況や職員体制について尋ねた。関吉治子育て支援課長は、町の公立保育園における障害児に対する加配や職員の経済的保障などの現状について具体的に述べた。公立保育園の民営化計画についても言及され、町民からのさまざまな意見が求められていることが明らかになった。
さらに、議員の柴田一典氏が空き家問題についての質問を行った。柴田氏は、空き家が増加している状況に対し、町独自の対策計画の必要性を訴えた。飯島町長は空き家対策を進めるための庁内検討組織を設立したことを明かし、町民との協力が不可欠であると述べた。
石川征郎氏は環境センターの今後の取組について質問した。環境センターの老朽化が進む中で新たなごみ処理施設の必要性が問われ、桶川市、東松山市との協議の進捗について具体的に触れた。環境センターを地域開発の中心に位置付け、その重要性を訴えた。きくだけではなく提案もあり、行政所管が進める整備の姿勢が求められている。
このように、町政一般質問では、感染症対策、保育、環境問題と各論が幅広く議論された。各議員は町の未来を見据え、住民の意見を反映させた施策の必要性を繰り返し強調しており、今後の動きが注視される。