令和4年6月15日、川島町の定例議会が開催された。各議員からの発言を通して、自動運転技術の将来性や町の公共交通施策が中心に議論され、地域未来に対する期待と懸念が示された。
会議では菊地敏昭議員が、自動運転が実現される2025年に向けた道路行政の取り組みについて質問。この発言に対し、飯島和夫町長は、自動運転技術の進展が生活基盤に与える影響を考慮し、今後の道路整備について調査研究を進める意義を強調した。
町長は「自動運転技術の進化によって交通事故の減少や渋滞緩和が期待されるが、インフラ整備にも多くの課題が残る」と述べ、特に法制度や安全管理体制の整備を挙げた。
さらに、菊地議員は電動キックボードの導入に伴う歩道整備の必要性も指摘。町長は新たな交通手段の導入に関して、安全を第一に考えた道路環境の整備が重要であると回答。この交通網の整備が町民生活に与える影響に、議員らの理解が求められた。
次に、菊地議員は川島町のDX推進室の進捗についても言及。政策推進課長は、町のDX計画が始まり、特にマイナンバーカードの普及が進んでいると説明した。現在の普及率が約59.37%に達したことは、今後も町民の利便性を高める施策として期待できる。また、電子申請手続きの充実や業務の効率化に向けた取り組みも挙げられた。
バラまつりの開催についても議論が行われ、今年度の来園者数が約 9,650人であったことが報告された。イベントが地域経済に寄与したことを示す結果だが、町外からの来園者も多く、地域の魅力を広める重要な機会となっていると評価された。
訴えられた小動物問題や捕獲の取り組みについて、農政産業課長は捕獲用の資材や処理方法について詳細に説明した。特に、地域住民との協力による対策の重要性が強調され、アライグマなどの害獣対策がいかに地域に影響を及ぼしているかに注目が集まった。
議会終了後、飯島町長は今後の施策について「町民の生活安定を最優先し、社会情勢に逆らわない運営が必要である」と強調し、持続可能な町作りに向けた姿勢が表れた。 主なアジェンダは、町政一般質問などによって構成され、今後も多様な施策が議論されていく見通しだ。