令和5年第3回川島町議会定例会は、6月15日に開催され、町政一般質問が行われた。
議員たちは特に震災対策や高齢者福祉に関する議論を深めた。
矢内秀憲議員(議席番号7)は、町の震災対策に関して質問を行い、防災教育の推進やデジタルトランスフォーメーションの必要性に触れた。
矢内議員が特に注目したのは、町の震災対策計画におけるデジタル技術の活用である。町長の飯島和夫氏は、「最近のデジタル技術の向上により、震災対策においても新たな可能性が広がっている」とし、情報共有の向上や警戒・対応能力の強化が重要であると強調した。
防災教育プログラムに関して、矢内議員は小学校及び中学校におけるAEDの使用訓練を提案した。教育総務課長の鈴木克久氏は、すでに中学校でのAEDの取組があることを報告し、さらなる推進の必要性を認識していると述べた。
また、町のAED設置場所の拡充提案にも触れ、コンビニエンスストアへの設置の可能性を検討する必要があると強く訴えた。
健康福祉課の石川勉課長も、この提案を支持し、地域の利便性を考慮した設置場所の見直しを検討すると述べた。
高齢者福祉についても、矢内議員は課題を提起した。川島町の65歳以上の人口は7,122人であり、高齢化率は37.4%で、特に交通手段の不足は深刻な問題である。彼は、かわじま安心お助け隊と外出支援事業の成果を報告し、両者の連携によるさらなる進展を求めた。
健康福祉課長は、両事業の成果を認識し、今後は協力して地域の高齢者のためにより良い支援策を検討していくと答えた。さらに、社会参加を促進するためのイベント活動も提案された。
会議終了後、町長は、町民の生活向上のために継続的に努力する旨を述べ、引き続きの理解と協力を要請した。関係者は、これらの問題について協力し、解決を目指す姿勢を示している。