川島町の公共交通を支える「かわみんタクシー」について、町長の飯島和夫氏は、平成29年の本格運行開始以来、町民の利用が定着していると述べ、現行のシステムについて詳細を説明した。
稼働しているタクシーは5台で、祝日や年末年始を除く月曜日から土曜日の午前8時から午後6時まで利用可能である。利用料金は700円で、町外病院への往復が可能であり、マーケットに応じた割引制度も整備されている。特に、75歳以上の高齢者や障害者には提供されている。このようなサービスは、新型コロナウイルス感染症の影響で運行が減少していたが、最近では徐々に回復しているとされ、町民のニーズに応えるための周知も強化される見込みである。
しかし、日曜日の利用には制限があり、運行曜日や時間の制約から高齢者からの改善要望が寄せられている。町は、利用者の増加を踏まえて増台の可能性を検討することが望まれるが、現在のところ急な利用には対応しにくいとのことだ。
次に、空き家対策に関して、まち整備課の小澤寿男課長は、町内の空き家は139件であり、令和4年度に対する苦情が31件寄せられたと報告した。その多くは空き家の管理状態に関するものであり、所有者に対して適切な管理を促す努力が続けられている。特に緊急性の高い事例には町の職員が応急処置を行うこともある。
空き家の利活用に向けて、新設された空き家対策推進室がその一元管理を行っており、地域活性化に繋がるような施策が進められている。町内に存在する空き家の特性を把握するため、町は所有者との戸別訪問を計画中であり、所有者からの直接の意見を集約し対応策を考えるという取り組みが進行している。
町は空き家問題の解決に向け、まずは情報収集を進め、地域との連携を強めることが非常に重要であると認識し、今後も積極的な情報発信やサポートを展開していく方針である。
川島町における公共交通機関と空き家問題の解決策が、町民の生活をより安全で便利にする鍵であることが強調された。