令和4年9月14日、川島町議会は第4回定例会を開催し、健康政策や災害対策などに関する重要な質問が交わされた。この中で、新井悦子議員が特に注目したのは、健康を守るためのワクチン接種に関する取り組みだった。
新井議員は、帯状疱疹ワクチン接種助成について質問した。高齢化が進む中で、帯状疱疹のリスクが高まることを指摘し、他の市町村での助成実績を挙げながら、川島町での導入の可能性を尋ねた。これに対し、健康福祉課の石川勉課長は、帯状疱疹ワクチン接種助成について国の動向を見守りつつ、町民への情報提供を進めていく必要があるとの見解を示した。
また、新井議員は子宮頸がんワクチン接種の現状についても言及した。全国的に接種率が低かった背景を説明し、町内の接種率向上に向けた施策についてあらためて問うた。石川課長は、接種者の減少原因や現在の取り組みについて具体的に説明し、町内の若い世代への周知が重要であると述べた。
次に、新井議員が取り上げたのは、ヤングケアラー支援についての重要性である。予備調査を通じて、家庭の事情から多くの負担を抱える若者たちへの支援が必要であると強調した。教育総務課の鈴木克久課長が教育機関と連携しながら、必要な支援を整えていくことを約束した。
続いて災害対策として、新井議員は町の防災体制について質問した。特に7月の大雨時の情報発信が不十分であった点が懸念された。内野修一総務課長は、降雨状況と浸水情報を的確に把握するための体制を整える考えを示し、今後さらに改良して警戒体制を強化すると答えた。
最後に、参議院議員選挙に関する議題も取り上げられ、投票率向上策について町の施策が報告された。町民に対する啓発や支援体制の強化の必要性が強調された。
議会終了後、各議員は町民の意見を受け止め、今後の政策形成に生かしていく姿勢を示していた。これにより、川島町が直面する課題に対する対応が期待される。