令和6年3月1日、川島町議会の定例会が開催され、重要な議案が多数審議されました。
今回は、国民健康保険や介護保険など、地域の福祉に関わる特別会計予算が議題となっています。国民健康保険特別会計予算について、健康福祉課長の石川勉氏は、国保税の改正について言及しました。前年に比べて870万円の増加が見込まれる一方、基金からの繰入れが9,600万円となる見通しです。
また、給付費の見通しに関しても説明がありました。石川氏によると、令和4年度の保険給付費は約17億9,200万円で、令和5年度の見込みはさらに増加が予想され、約18億600万円に達するとのことです。これに伴い、国保税は急激な上昇を避けるためもあり、過去の堅持を続ける方針が示されました。
続いて、介護保険と後期高齢者医療の特別会計予算も審議されましたが、具体的な質疑は行われませんでした。議案第20号の水道事業会計予算において、渋谷幸司議員が水道料金の改定について質問をしました。提出された見積もりによれば、水道料金は13%から25%の引き上げが必要とされています。
データを基にした比較も行われ、川島町は周辺の自治体と比較して水道料金が安い状況であることが確認されました。特に13ミリの口径で、月に10立米使った場合、川島町の水道料金は756円で、地域の中で最も安価とされております。
また、上下水道課長の石川和貴氏からは、ダウンサイジングについての提案もあり、将来的な人口減少に伴い、効率的な水道施設の運用が求められています。これにより、維持費の削減および水道の品質が確保されることが期待されています。
議案の審議に続き、農業委員会委員の任命や、請負状況の透明化を図る条例案、国立女性教育会館の存続を求める意見書についても議決され、全ての議案は原案どおり可決されました。