令和3年第3回川島町議会定例会が6月15日、午前9時30分に開幕した。議事日程は多岐にわたり、重要な町政一般質問が行われ、多くの問題について議員の意見が交わされることとなった。特に議員たちは、水道施設台帳の整備や災害時の学校給食実施体制について詳細に質疑を行った。
町議会において、粕谷克己議員は水道施設台帳の整備状況について尋ね、「令和元年度に水道法が改正され、未整備の事業者は令和4年9月30日までに整備を完了しなければならない」と指摘した。水道事業管理者である飯島和夫町長は、「町の水道普及率は99.93%で、今後も適正な維持管理を行うため整備を進める予定」と語った。町では経営戦略に基づき水道事業運営の安定化を図っており、重要管路の耐震化や施設更新に力を入れていく方針を示した。
また、粕谷議員は災害時における学校給食実施体制についても質問を行い、「万が一の大規模災害に備え、給食センターが被災した場合の対策をお伺いしたい」と強調した。飯島町長は、「正常運営が困難な状況でも、町外から給食を提供できる体制が整備されており、年度末までには必要な設備を整える」と回答した。災害時の学校給食確保が重要であるとの認識が示された。
登下校時の児童・生徒の安全確保に関しても議論が交わされ、教育長中村正宏氏は、「地域の皆様と協力し、交通事故や犯罪の防止に努めている現状」と述べた。議員は交通指導員との連携や見守り活動のさらなる充実を求めた。
この一連の質疑応答を通じて、川島町の町政運営における透明性や、段階的な改善の必要性が浮き彫りにされた。また、議員派遣の件、議会運営委員会の閉会中の継続調査の件についても全会一致で可決され、議会の健全な運営が確認された。
町と議会との連携が密になる中、今後も住民の安全と暮らしの質の向上に向けた取り組みが求められる。議会の活動は、将来の川島町の発展に寄与すると期待されている。