令和5年12月7日に開催された川島町議会では、町の施策や課題について活発な議論が交わされた。特に、高台避難場所の整備とごみの減量化に関する発言が目立った。
議会では、出丸地区における高台避難場所の進捗状況が報告された。飯島町長は、災害に備えた多様な避難対策の一環として、高台避難場所の整備を進めていると述べた。具体的な進行状況について「詳細設計を進めており、地権者との説明会も実施している」と強調した。また、液状化の危険がある地域での影響についても言及し、整備によるリスクは低いとの見解を示した。
また、川島町ではごみの減量化が急務であると認識されており、特に生ごみの処理について取り組んでいる。実際、家庭から排出される生ごみの約半分がそのまま捨てられているため、堆肥化の普及が推進されている。渋谷幸司議員は、自宅で試した結果を踏まえ、処理機の利用が期待できると強調。これに対し、町民生活課長は「生ごみの減量を進めるため、補助金制度を活用し、広報活動を展開する計画」と述べ、さらなる取り組みの強化を目指す考えを示した。
さらに、加齢性難聴についても取り上げられ、補聴器購入費の助成制度の充実が求められた。町長は難聴が認知症のリスク要因とされる中、助成制度の導入を総合的に検討していると回答した。一方、聴力検診の取り組みについては課題が多く、今後の対応を検討することになっている。
出丸地区での高台避難場所の設置やごみ処理、農業支援策など、多くの重要課題が浮き彫りとなった議会であった。今後の進展に期待が寄せられている。