令和3年第1回川島町議会定例会が5日、開催された。
多くの議案が討議され、特に介護や医療関係の予算案に関する質疑が注目される展開となった。
介護保険特別会計予算をめぐり、渋谷幸司議員が歳入の保険料について質問。その中で、令和3年度の被保険者数は7,057人を見込んでおり、65歳以上の世帯数が6,995人、75歳以上が3,066人と予測された。
また、保険給付費の減額理由に関して、地域密着型介護サービスで500万円、介護予防サービス給付費で416万円、生活支援サービス事業の減額が257万2,000円となった。この理由について、内野修一健康福祉課長は、COVID-19の影響でサービスの利用控えが見られると説明した。
さらに、コロナ禍による保険料減免の申請人数は35人、約220万円であると追加報告があった。
続いて、後期高齢者医療特別会計予算に関しては特に質疑はなく、予算原案がそのまま通過。
水道事業会計予算については、小峯松治議員が、給水戸数の減少と水の配水量の増加に関して質問。小澤寿男上下水道課長によると、前年比で給水戸数は80戸減少したが、配水量は260万立方メートルと見込まれ、特に在宅時間の増加から一般家庭の水使用量が増加しているとの見解を示した。
下水道事業会計については、町からの繰出金で雨水処理に充てる2億3,500万円が話題に上り、課長はこの費用について説明。公営企業会計への移行後、事業の運営が透明になることが期待されている。
最後に、農業委員会の委員任命に関する9件の議案が一括採決され、全て賛成多数で通過した。各議案に対する議員たちの積極的な意見が目立ち、町政への関心がさらに高まっている様子が伺えた。