川島町が令和3年12月に実施した定例会では、少子化対策や通学路の安全確保といった重要な議題が取り上げられた。
会議では、まず、少子化対策に関して渋谷幸司議員からの質問が行われた。彼は、川島町の将来人口推計が厳しい現実を反映しているとして、具体的な支援策の充実を強く求めた。「まずは、20代から30代の転出を抑え、子育て支援を強化し、町で子供を産み育てたいと思える環境作りが不可欠」だと強調した。
これに対し、飯島和夫町長は、「生まれて育つ環境を整えるため、引き続き積極的に支援策を講じていきたい」と述べた。さらに、子育て支援課長の関吉治氏は、川島町が展開する医療費助成制度や支援施策の成果を説明しながら、「今年度も新たな支援策を検討しており、子育て家庭の経済的負担を軽減することを目指す」と述べた。
次に、加齢性難聴への補聴器購入助成について話が移った。難聴は、認知症のリスク要因とされ、知らないうちに高齢者を脅かす問題である。議員からは、「川島町でも支援が必要」との意見が相次いだ。飯島町長は、「難聴と認知症リスクの関係を重視し、今後の施策に反映させていく」と述べ、計画的な対策の必要性を訴えた。
また、小中一貫校に関する質疑も行われ、「学びの場の質を高めるため、多様な教育環境を整え、子どもたちの未来を築いていきたい」との見解が示された。教育長の中村正宏氏も「今後、地域と連携し、具体的な施策を策定していく所存であると語る。
その後、通学路の安全対策について議論に移り、危険箇所の把握と対策の推進が求められた。特に、地域住民の協力が重要視され、「スクールガードや親の見守りが重要な役割を果たしている」と指摘された。
最後に、来年の町制施行50周年を記念する事業について触れられ、「家族の絆」をテーマにした活動が企画されている。この中で、町長や関係者は、世代を超えた交流や温かい支え合いの環境を構築することに期待を寄せている。
全体として、川島町の課題解決に向けた意欲的な取り組みと、そのための地域連携が今後どう進展するかが見どころである。